【親心3種の神器】スキンシップ
子育てに必要な3つの親心。最後の1つは【スキンシップ】。
スキンシップ
「スキンシップ」は言葉の通り、肌(皮膚)の触れ合い。この言葉、語源はアメリカ人が使った造語が日本に広まったようですが、この場では「スキンシップ」という言葉はイメージしやすいので、そのまま使うとしましょう。
スキンシップは親子関係の中で【とても重要なコミュニケーションの一部】になります。“コミュニケーション”という言葉を聞いて、どんなことを皆さんは思い浮かべるでしょうか? もしかすると、「コミュニケーションは言葉で会話すること」だけをイメージしている人も多いかもしれません。
そもそも“コミュニケーション”とは「気持ち(感情)・思考・意見・情報を伝達し合うこと」ですが、一方的に伝えるだけではなく「お互いに伝達し合う=交換し合う」ことがポイントです。その交換し合う手法として、言葉があり、また言葉を使って会話をすることでコミュニケーションが成り立っていきますが、大人になれば語彙も増え多くの言葉で伝えることが出来ますが、子どもの頃は語彙も少なく、表現がなかなか出来ません。言葉以外で表現をして伝え合うことを「非言語コミュニケーション」といいます。
言葉を使わないコミュニケーション
「言葉無しで交流なんて出来るの??」と思う方もいるかもしれません。…はい、それが出来るんですねぇ。さらに驚きなのは、言葉以外が実は93%を占めていると言われております。(メラビアンの法則より:1971年にアメリカで提唱されたアルバート・メラビアンの実験に基づいた概念)そのため、私たちの日常のコミュニケーションは言葉を使わないで交流をしていることがほとんどなのです!
皆さんにも心当たりないでしょうか? 本心では怒っているのに「怒ってないよ」と言葉で言っている時。たいていは顔がムスッとした表情になっていますよね。声もなんとなく低いトーンで。言葉だけみると「怒っていない」と表現されていますが、態度全体をみると明らかに「怒っている」んですよね。そうすると発している言葉と示している態度が、相手に対して別のメッセージになり、この場合、態度全体の「怒っている」が相手には伝わります。
このように、言葉を使わないでコミュニケーションをする場合、態度・表情・声のトーン・話し方・視線・姿勢などから、メッセージを発信していたり、受け取ったりしているんです。
スキンシップは最強のコミュニケーション!?
言葉以外の表現が93%とお伝えしましたが、その内訳としては55%は目から入ってくる情報(視覚)で、相手の態度・表情・視線・姿勢などから受け取っているといわれています。また残りの38%は耳から入ってくる情報(聴覚)で、声のトーン・話すペース・呼吸などです。ここにスキンシップは入っていません。先述の通り、大人を対象とした研究ではこの法則が当てはまると思いますが、語彙の少ない子どもだとどうでしょう?
スキンシップは五感で言うところの【触感】にあたります。字の如く「触れる感覚」で情報をキャッチします。抱き締める、キスをする、手を繋ぐ、頭を撫でる、身体を摩るなど。
人は脳や身体の機能が発達してくると、言葉で表現することが出来るようになり、また視覚や聴覚などを使って多くの情報をインプットすることが出来ます。そうなると、コミュニケーションの主流は言葉(会話)による交流となってきますが、生誕して一番はじめに交流する方法は、まさにスキンシップなのです。
私は今、《胎内記憶》を産婦人科医の池川明先生から直々に学んでいますが、そこで驚く話しがありました。それは『視覚・聴覚・味覚・嗅覚は全て触感であり、胎内で赤ちゃんだった時には1つだった感覚が5つに分かれた』と考えられているそうです。これにはとても驚きました…。
しかし冷静に考えてみると、命が宿ったとき母体と胎児は一体です。母体の感覚の中に胎児は生きて、母と同じ感覚を感じ取っています。約10ヶ月の間、母と一体になって感覚が育ってきている胎児が、いざ世の中に出てきた時に、初めて『母体と別れる』という体験をします。そこから“個”として自立に向かって歩み始めます。生まれてきて最初に感じ取るのは、別離した母親の肌のぬくもりでしょう。一体感が分かれ“個”になった赤ちゃんは、母親に抱かれることで“安心感”を得るわけです。この“安心感”が、人生を生きている上での【他者信頼】へと繋がっていくのです。
このように、生まれてきて一番はじめに感じた“肌のぬくもり”は、全身で記憶されます。全身でインプットされた“安心感”に勝るものはありません。言葉でいくら「愛してるよ」と言われても、黙って抱きしめられる方が愛を感じることってありますよね。肌が触れ合う感覚というのは、何にも代え難い最強のコミュニケーションだと私は思います。
スキンシップで育つのは【思いやりの心】
子育ては人によっていろんな方法があります。何が正しいとか間違っているということは言い切れず、子どもによって親によって家族によって多種多様なので、一概には言えません。けれども、スキンシップは多いに越したことがないと思います。上記のように【ぬくもりを感じること】というのは、【生命を感じること】と同じこと。それこそ人だけではなく、例えば動物や植物、太陽や風など肌で感じることは【生命を感じること】になるんです。この【生命を感じること】を子どもの頃に十二分に感じる感性が育っていると、思いやる心や生命あるものへの信頼感が強くなっていきます。
以前に私が実施したお母さんへのアンケートで、「お子さんには、どんな人に育って欲しいですか?」という項目の中で一番多かった回答は『思いやりのある人』でした。頭がいいとか、才能があるとか、運動ができるとか、スキルよりも何よりも「思いやりのある人」が多かったのです。
ぜひとも積極的に子どもへのスキンシップをしながら、コミュニケーションを取るということを実践してみていただければと思います。
子育てあるある座談会&プチ心理学講座【子育てに必要な“親心3種の神器”】
子育てに関する座談会でコミュニティーを作り、またプチ心理学の講座を絡めることでより子育てを楽しんでほしいという想いを乗せた新しい子育てサロンです。お気軽にご参加ください♪
■日時
2018年3月20日(火)
受付 13:45
開始 14:00
終了 16:00予定
■場所
大田区産業プラザPiO/4F 和室
京急本線「京急蒲田駅」より徒歩3分
JR京浜東北線・東急池上・多摩川線「蒲田駅」より徒歩13分
アクセスはコチラ
■プログラム
14:00 自己紹介とアイスブレーク
14:30 プチ心理学講座【子育てに必要な“親心3種の神器”】
15:00 子育てあるある座談会
15:45 質問、ご案内、クロージング
16:00 終了予定
■参加費
500円(お茶&お茶菓子付き)
Written by まついゆか
https://yuka8.com/blog/0012-2綴|Blog子育てに必要な3つの親心。最後の1つは【スキンシップ】。 1つめ【受け入れる】の記事はコチラから 2つめ【承認&共感】の記事はコチラから スキンシップ 「スキンシップ」は言葉の通り、肌(皮膚)の触れ合い。この言葉、語源はアメリカ人が使った造語が日本に広まったようですが、この場では「スキンシップ」という言葉はイメージしやすいので、そのまま使うとしましょう。 スキンシップは親子関係の中で【とても重要なコミュニケーションの一部】になります。“コミュニケーション”という言葉を聞いて、どんなことを皆さんは思い浮かべるでしょうか? もしかすると、「コミュニケーションは言葉で会話すること」だけをイメージしている人も多いかもしれません。 そもそも“コミュニケーション”とは「気持ち(感情)・思考・意見・情報を伝達し合うこと」ですが、一方的に伝えるだけではなく「お互いに伝達し合う=交換し合う」ことがポイントです。その交換し合う手法として、言葉があり、また言葉を使って会話をすることでコミュニケーションが成り立っていきますが、大人になれば語彙も増え多くの言葉で伝えることが出来ますが、子どもの頃は語彙も少なく、表現がなかなか出来ません。言葉以外で表現をして伝え合うことを「非言語コミュニケーション」といいます。 言葉を使わないコミュニケーション 「言葉無しで交流なんて出来るの??」と思う方もいるかもしれません。…はい、それが出来るんですねぇ。さらに驚きなのは、言葉以外が実は93%を占めていると言われております。(メラビアンの法則より:1971年にアメリカで提唱されたアルバート・メラビアンの実験に基づいた概念)そのため、私たちの日常のコミュニケーションは言葉を使わないで交流をしていることがほとんどなのです! 皆さんにも心当たりないでしょうか? 本心では怒っているのに「怒ってないよ」と言葉で言っている時。たいていは顔がムスッとした表情になっていますよね。声もなんとなく低いトーンで。言葉だけみると「怒っていない」と表現されていますが、態度全体をみると明らかに「怒っている」んですよね。そうすると発している言葉と示している態度が、相手に対して別のメッセージになり、この場合、態度全体の「怒っている」が相手には伝わります。 このように、言葉を使わないでコミュニケーションをする場合、態度・表情・声のトーン・話し方・視線・姿勢などから、メッセージを発信していたり、受け取ったりしているんです。 スキンシップは最強のコミュニケーション!? 言葉以外の表現が93%とお伝えしましたが、その内訳としては55%は目から入ってくる情報(視覚)で、相手の態度・表情・視線・姿勢などから受け取っているといわれています。また残りの38%は耳から入ってくる情報(聴覚)で、声のトーン・話すペース・呼吸などです。ここにスキンシップは入っていません。先述の通り、大人を対象とした研究ではこの法則が当てはまると思いますが、語彙の少ない子どもだとどうでしょう? スキンシップは五感で言うところの【触感】にあたります。字の如く「触れる感覚」で情報をキャッチします。抱き締める、キスをする、手を繋ぐ、頭を撫でる、身体を摩るなど。 人は脳や身体の機能が発達してくると、言葉で表現することが出来るようになり、また視覚や聴覚などを使って多くの情報をインプットすることが出来ます。そうなると、コミュニケーションの主流は言葉(会話)による交流となってきますが、生誕して一番はじめに交流する方法は、まさにスキンシップなのです。 私は今、《胎内記憶》を産婦人科医の池川明先生から直々に学んでいますが、そこで驚く話しがありました。それは『視覚・聴覚・味覚・嗅覚は全て触感であり、胎内で赤ちゃんだった時には1つだった感覚が5つに分かれた』と考えられているそうです。これにはとても驚きました…。 しかし冷静に考えてみると、命が宿ったとき母体と胎児は一体です。母体の感覚の中に胎児は生きて、母と同じ感覚を感じ取っています。約10ヶ月の間、母と一体になって感覚が育ってきている胎児が、いざ世の中に出てきた時に、初めて『母体と別れる』という体験をします。そこから“個”として自立に向かって歩み始めます。生まれてきて最初に感じ取るのは、別離した母親の肌のぬくもりでしょう。一体感が分かれ“個”になった赤ちゃんは、母親に抱かれることで“安心感”を得るわけです。この“安心感”が、人生を生きている上での【他者信頼】へと繋がっていくのです。 このように、生まれてきて一番はじめに感じた“肌のぬくもり”は、全身で記憶されます。全身でインプットされた“安心感”に勝るものはありません。言葉でいくら「愛してるよ」と言われても、黙って抱きしめられる方が愛を感じることってありますよね。肌が触れ合う感覚というのは、何にも代え難い最強のコミュニケーションだと私は思います。 スキンシップで育つのは【思いやりの心】 子育ては人によっていろんな方法があります。何が正しいとか間違っているということは言い切れず、子どもによって親によって家族によって多種多様なので、一概には言えません。けれども、スキンシップは多いに越したことがないと思います。上記のように【ぬくもりを感じること】というのは、【生命を感じること】と同じこと。それこそ人だけではなく、例えば動物や植物、太陽や風など肌で感じることは【生命を感じること】になるんです。この【生命を感じること】を子どもの頃に十二分に感じる感性が育っていると、思いやる心や生命あるものへの信頼感が強くなっていきます。 以前に私が実施したお母さんへのアンケートで、「お子さんには、どんな人に育って欲しいですか?」という項目の中で一番多かった回答は『思いやりのある人』でした。頭がいいとか、才能があるとか、運動ができるとか、スキルよりも何よりも「思いやりのある人」が多かったのです。 ぜひとも積極的に子どもへのスキンシップをしながら、コミュニケーションを取るということを実践してみていただければと思います。 子育てあるある座談会&プチ心理学講座【子育てに必要な“親心3種の神器”】 子育てに関する座談会でコミュニティーを作り、またプチ心理学の講座を絡めることでより子育てを楽しんでほしいという想いを乗せた新しい子育てサロンです。お気軽にご参加ください♪ ■日時 2018年3月20日(火) 受付 13:45 開始 14:00 終了 16:00予定 ■場所 大田区産業プラザPiO/4F 和室 京急本線「京急蒲田駅」より徒歩3分 JR京浜東北線・東急池上・多摩川線「蒲田駅」より徒歩13分 アクセスはコチラ ■プログラム 14:00 自己紹介とアイスブレーク 14:30 プチ心理学講座【子育てに必要な“親心3種の神器”】 15:00 子育てあるある座談会 15:45 質問、ご案内、クロージング 16:00 終了予定 ■参加費 500円(お茶&お茶菓子付き) ★お申込みホーム★ Written by まついゆかまつい ゆかゆか まついinfo@ring-link.jpAdministratorただ、ワタシを生きる
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