LINEで送る
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今はコミュニケーションツールとして定着してきた【LINE】ですが、LINEではグループで会話をすることも出来ますよね。皆さんも活用されているのではないでしょうか。とても便利な機能ですね。

先日のある出来事。私が入っていた某グループLINEにおいて、人数がとても多くなってきたところで、一部の方々だけがトークで盛り上がっていました。グループに所属している人数は70人強。そこで盛り上がっている方々は4〜5名程でした。
会話が弾むということは、とても良いことだと思います。しかしながら、70名という大所帯の中で一部の方々のトーク履歴だけで100件近くとなっている事態に、私は不快な気持ちが湧いてきました。

黙ってその場を退室することも出来ますが、きちんとお伝えをした上で退室をすることが対応として適切と思ったので、それを実行することにしたのです。

アサーションとは

アサーションというのは、【自分も相手も大切にする(尊重する)表現方法】のことを意味します。最近では企業研修などでも取り入れてきていますし、私が活動させていただいているUnleash主催のメンタリング制度導入研修の中で、『アサーション』の講座を行っています。
★株式会社Unleash|メンター制度の導入

アサーションはコミュニケーションのツールの1つでありますが、単に自己表現・自己主張をする技術だけではなく、「自分も相手も大切にする」という考え方が根底にあるため、自分がどのような心理状態で発信(自己表現・自己主張)をするか…というのがポイントだったりするのです。

コミュニケーションのタイプは大きく3つの分類があり、
①アグレッシブ
②ノンアサーティブ
③アサーティブ
と、あります。

①アグレッシブは、字の如く「攻撃的な主張の仕方」で、怒ったり、威圧したりするような方法。例えば会社の中でも、人に何かを伝えるときや頼むときに怒鳴っている人っていますよね…。「なんでこれやってないんだぁ!!」と怒鳴ったり。「お前のせいでこんなことになっただろう!」とか。怒りっぽい人が1人2人いると思うのですが、そういう方はコミュニケーションのタイプがアグレッシブなんですね。発信している時の心理状態としては、怒りに飲み込まれている・相手を負かそうとする・自分が優位に立とうとするなど。

②ノンアサーティブは日本人に多いタイプで、非主張的なコミュニケーションをするタイプ。本当は伝えたいこと、言いたいことがあるけれど黙っている、見てみぬフリをするなど。発信している時の心理状態としては、自己肯定感が低い・自己卑下する・相手の主導に身を委ねている=他人軸で生きているなど。今回の私のケースで言うと、LINEグループで黙って退室をしたとすれば、「ノンアサーティブ」なコミュニケーションになります。

③アサーティブは、上記の説明にもあるように「自分も相手も大切にする」コミュニケーション方法です。発信している時の心理状態としては、冷静で且つ穏やか・自分が感情に飲み込まれていない・自分を大切に思いつつ、相手のことも受け容れられる・自分軸で生きている状態など。

アサーションを活用して自己主張をする

アサーティブな伝え方は『事実+自分の気持ち+リクエスト』で構成されています。
まず『事実』は状況を相手にフィードバックする効果があり、そのフィードバックをすることで相手が冷静に状況を捉えることが出来ます。
次の『自分の気持ち』これが結構大事で。自分の気持を偽っていたりすると伝わらない場合もあります。率直に正直に伝えることがポイント。更に自分発信であることがとても大切なので、「私」を主語にします。
最後の『リクエスト』は、こちらのオーダーや要望・欲求を柔らかく伝えます。
このアサーションを使うためには、自分の感情や気持ちに気づいていること・相手の立場も大切にする=受け容れること・自分の自己主張(オーダーや要求)を明確にしていること。この3つが整理できていないと使えないのです。

で、今回のLINEグループの中でどのようにお伝えしたかというと、まずは相手に敬意を払うためのご挨拶。
→【盛り上がっているところ、失礼します。】

事実をお伝えする。
→【お見受けしていますと、特定の方々で盛り上がっているご様子です。】
→【このグループには70名もいるわけなので…】

自分の気持ち(+リクエスト&行動)
→【特定の方々と会話をするのであれば、別でグループLINEを作っていただけると助かります】
→【私は個人的に支障があるので、残念ですが退室させていただきますね】

こんな具合でお伝えしました。その後、すぐに退室してしまったので、一部文章が異なるかもしれませんが、たしかこんな感じで送ったと思います。

正しさを主張すると【対立】になる

私は決して相手を否定しようと思ったわけではなく、自分の中に「不快」という気持ちが湧いてきたことをお伝えしようと思いました。お伝えする意図としては、自分から生まれた素直な感情を大切にすることと、その方々の行動が他者に与えている影響をお伝えしたかったからです。感じた人が発信したり、行動を起こせばいいのです。これは「自分の感情に責任を取って生きる」ということにも繋がります。“不快”という感情を抱いたのは私なわけですから、自分の意思で場を離れれば自分の感情は落ち着かせることが出来るので、自分の感情への責任を取った=感情を自己処理したのです。
また、場を離れるだけではノンアサーティブなコミュニケーションになりますが、ここでアサーションをあえて使ったのは、上記にあるように当人たちに、70名という大所帯の中でトークが頻繁に行われるということが、周囲にどういう影響を与えているかというのを、感じていただきたかったためでもあります。
もしこれを『自分の正しさ』で主張したとすると、対立が起こります。相手を負かそうという裏の心理が働くからです。正しさの主張ではなく、感じたことをお伝えする。そのグループに入ったことによってせっかく繋がれたご縁がありましたから、トークで盛り上がり楽しかったことも事実でしょうし、そこを邪魔するのは申し訳ないな…と私が思っていたことも事実です。けれど、当人たち以外の65名の立場にも配慮した方が全員が平和でないかと思ったので、このような対応をさせていただきました。

アサーションはオトナな対応

どうやら今回の私の言動は、「オトナな対応」と周囲に映ったようです。「どう伝えていいのかわからなかった」というようなご意見もありました。対立を生まず柔らかく伝えるなんて、どこでも習いませんもんね。学校では教えてくれないコミュニケーション。私は今回の一件を通して、「自分が当たり前に使っているようなこういう技術や知識は、役に立つのだなぁ。」と改めて実感し、そして【コミュニケーションのプロとして生きる】ことを改めて決意しました。自分がこれまでに習得したスキル・知識は垂れ流しし、正々堂々と「コミュニケーションのプロですから」とプロ意識を持って胸を張って生きていこう…そんなことを感じた出来事でした。

協力

今回関わってくださった皆さま、特に5名の方々から、多くの学びをいただきました。感謝、感謝。ありがとうございました。

※※ オマケ ※※
10年以上前にアサーションネタにちょっと触れたブログ→「素直な気持ちを伝えるコト。」
▶まだアサーションを自分のコミュニケーションツールとして習得し始めた頃の初々しい内容(笑)

Written by まついゆか

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まつい ゆか結|Relationship綴|Blog今はコミュニケーションツールとして定着してきた【LINE】ですが、LINEではグループで会話をすることも出来ますよね。皆さんも活用されているのではないでしょうか。とても便利な機能ですね。 先日のある出来事。私が入っていた某グループLINEにおいて、人数がとても多くなってきたところで、一部の方々だけがトークで盛り上がっていました。グループに所属している人数は70人強。そこで盛り上がっている方々は4〜5名程でした。 会話が弾むということは、とても良いことだと思います。しかしながら、70名という大所帯の中で一部の方々のトーク履歴だけで100件近くとなっている事態に、私は不快な気持ちが湧いてきました。 黙ってその場を退室することも出来ますが、きちんとお伝えをした上で退室をすることが対応として適切と思ったので、それを実行することにしたのです。 アサーションとは アサーションというのは、【自分も相手も大切にする(尊重する)表現方法】のことを意味します。最近では企業研修などでも取り入れてきていますし、私が活動させていただいているUnleash主催のメンタリング制度導入研修の中で、『アサーション』の講座を行っています。 ★株式会社Unleash|メンター制度の導入 アサーションはコミュニケーションのツールの1つでありますが、単に自己表現・自己主張をする技術だけではなく、「自分も相手も大切にする」という考え方が根底にあるため、自分がどのような心理状態で発信(自己表現・自己主張)をするか…というのがポイントだったりするのです。 コミュニケーションのタイプは大きく3つの分類があり、 ①アグレッシブ ②ノンアサーティブ ③アサーティブ と、あります。 ①アグレッシブは、字の如く「攻撃的な主張の仕方」で、怒ったり、威圧したりするような方法。例えば会社の中でも、人に何かを伝えるときや頼むときに怒鳴っている人っていますよね…。「なんでこれやってないんだぁ!!」と怒鳴ったり。「お前のせいでこんなことになっただろう!」とか。怒りっぽい人が1人2人いると思うのですが、そういう方はコミュニケーションのタイプがアグレッシブなんですね。発信している時の心理状態としては、怒りに飲み込まれている・相手を負かそうとする・自分が優位に立とうとするなど。 ②ノンアサーティブは日本人に多いタイプで、非主張的なコミュニケーションをするタイプ。本当は伝えたいこと、言いたいことがあるけれど黙っている、見てみぬフリをするなど。発信している時の心理状態としては、自己肯定感が低い・自己卑下する・相手の主導に身を委ねている=他人軸で生きているなど。今回の私のケースで言うと、LINEグループで黙って退室をしたとすれば、「ノンアサーティブ」なコミュニケーションになります。 ③アサーティブは、上記の説明にもあるように「自分も相手も大切にする」コミュニケーション方法です。発信している時の心理状態としては、冷静で且つ穏やか・自分が感情に飲み込まれていない・自分を大切に思いつつ、相手のことも受け容れられる・自分軸で生きている状態など。 アサーションを活用して自己主張をする アサーティブな伝え方は『事実+自分の気持ち+リクエスト』で構成されています。 まず『事実』は状況を相手にフィードバックする効果があり、そのフィードバックをすることで相手が冷静に状況を捉えることが出来ます。 次の『自分の気持ち』これが結構大事で。自分の気持を偽っていたりすると伝わらない場合もあります。率直に正直に伝えることがポイント。更に自分発信であることがとても大切なので、「私」を主語にします。 最後の『リクエスト』は、こちらのオーダーや要望・欲求を柔らかく伝えます。 このアサーションを使うためには、自分の感情や気持ちに気づいていること・相手の立場も大切にする=受け容れること・自分の自己主張(オーダーや要求)を明確にしていること。この3つが整理できていないと使えないのです。 で、今回のLINEグループの中でどのようにお伝えしたかというと、まずは相手に敬意を払うためのご挨拶。 →【盛り上がっているところ、失礼します。】 事実をお伝えする。 →【お見受けしていますと、特定の方々で盛り上がっているご様子です。】 →【このグループには70名もいるわけなので…】 自分の気持ち(+リクエスト&行動) →【特定の方々と会話をするのであれば、別でグループLINEを作っていただけると助かります】 →【私は個人的に支障があるので、残念ですが退室させていただきますね】 こんな具合でお伝えしました。その後、すぐに退室してしまったので、一部文章が異なるかもしれませんが、たしかこんな感じで送ったと思います。 正しさを主張すると【対立】になる 私は決して相手を否定しようと思ったわけではなく、自分の中に「不快」という気持ちが湧いてきたことをお伝えしようと思いました。お伝えする意図としては、自分から生まれた素直な感情を大切にすることと、その方々の行動が他者に与えている影響をお伝えしたかったからです。感じた人が発信したり、行動を起こせばいいのです。これは「自分の感情に責任を取って生きる」ということにも繋がります。“不快”という感情を抱いたのは私なわけですから、自分の意思で場を離れれば自分の感情は落ち着かせることが出来るので、自分の感情への責任を取った=感情を自己処理したのです。 また、場を離れるだけではノンアサーティブなコミュニケーションになりますが、ここでアサーションをあえて使ったのは、上記にあるように当人たちに、70名という大所帯の中でトークが頻繁に行われるということが、周囲にどういう影響を与えているかというのを、感じていただきたかったためでもあります。 もしこれを『自分の正しさ』で主張したとすると、対立が起こります。相手を負かそうという裏の心理が働くからです。正しさの主張ではなく、感じたことをお伝えする。そのグループに入ったことによってせっかく繋がれたご縁がありましたから、トークで盛り上がり楽しかったことも事実でしょうし、そこを邪魔するのは申し訳ないな…と私が思っていたことも事実です。けれど、当人たち以外の65名の立場にも配慮した方が全員が平和でないかと思ったので、このような対応をさせていただきました。 アサーションはオトナな対応 どうやら今回の私の言動は、「オトナな対応」と周囲に映ったようです。「どう伝えていいのかわからなかった」というようなご意見もありました。対立を生まず柔らかく伝えるなんて、どこでも習いませんもんね。学校では教えてくれないコミュニケーション。私は今回の一件を通して、「自分が当たり前に使っているようなこういう技術や知識は、役に立つのだなぁ。」と改めて実感し、そして【コミュニケーションのプロとして生きる】ことを改めて決意しました。自分がこれまでに習得したスキル・知識は垂れ流しし、正々堂々と「コミュニケーションのプロですから」とプロ意識を持って胸を張って生きていこう…そんなことを感じた出来事でした。 今回関わってくださった皆さま、特に5名の方々から、多くの学びをいただきました。感謝、感謝。ありがとうございました。 ※※ オマケ ※※ 10年以上前にアサーションネタにちょっと触れたブログ→「素直な気持ちを伝えるコト。」 ▶まだアサーションを自分のコミュニケーションツールとして習得し始めた頃の初々しい内容(笑) Written by まついゆかLife Artist まついゆか公式ブログ