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10月に父との再会について書きました。
ゼブラジャケットを着て登場した父。パンチのきいた父…、その後も、ジワリジワリと自分の中の“父(父性)との繋がり直し”を実感している今日このごろです。

★以前のブログ【ウチの父はダサくって…】はこちら★

そんな矢先、父から一昨日連絡が来ました。
「今年の年越し、(父の実家である)名古屋に帰省するけれど、一緒に行きませんか?」というお誘い。
前回会ったときに、そのような話しは出ていたけれど、改めてメールをもらって、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
父と一緒に、父の実家へ帰省するのは何年ぶりだろう。おそらく、高校生以来じゃないかなぁ。。とても感慨深い。

とても、とても嬉しくて、自分の内側の細胞たちが踊っている感じ。涙が出るほど嬉しかった。

そして弟とも話し、新年の1月1〜2日の1泊で名古屋に行くことにしました。父は先に31日から行くので、私たちは追っかけるかたち。行きは別々だけど、帰りは弟家族も踏まえ、全員で関東に戻ってくることが出来ます。あぁ〜楽しみだな!

“父との関係”に取り組んできた過去

私は心理学の世界に飛び込み、約12年強となります。
この世界に飛び込んで、【自分の人生に起こる問題・課題・テーマというのは、幼少期の体験から】ということを知り、これまでも自分の人生を振返り、自己探求を続けてきました。

自分の人生を振り返ってみても、本当に幼少期の体験、親との関係が人生を形作っていくことを痛感し、何度も何度も自分の課題に取り組んでいます。

父との関係においては、パートナーシップの課題を。母との関係においては、自立の課題を。何回も対峙し、手放しているはずなのに‥何度もやってくる課題たち。前に進んでいるんだかいないんだか。。
「あぁ、またこの課題か!!」と思わされることも多く、心折れそうな時も多々あるのですが、けれども取り組まないと進まないので、その度に自分と向き合うようにしています。

最近、過去のブログを掘り返していて、昔に自分が父とのことで初めて向き合ったワークの後のブログが見つかりましたので、今日はRewriteシリーズで、このブログを転記しようと思います。

オトンへ… 〈2008.07.02より〉

オトンへ。

とても優しかったオトン。たくさん遊んでくれたオトン。色んなところへ連れて行ってくれたオトン。子供が大好きなオトン。

幼い頃、あなたのことが大好きで、仕事から帰ってくるのを、毎日待ちわびていました。朝出掛けるときは車が見えなくなるまで手を振り続け、一生懸命「いってらっしゃい」と言ったものです。

厳しい母親から常に守ってくれて、優しさと安心を教えてくれたのは、あなたでした。

眠ろうとしている布団の中で、光が漏れる隣の部屋から聞こえてくるオトンとオカンの声。時に揉めている会話を耳にし、家族がバラバラになってしまうのではないかと、不安になりながら涙を流していたことを今でも思い出します。

単身赴任が増え、いつしか距離ができ、気づけば会うことも会話することもなくなり、今となっては離れ離れ。私が成人になってからすれ違いが多く、まともに向き合ったこと・会話したことがないんじゃないでしょうか。

近くにいた母親の肩を持つようになってしまったけれど、私はあなたを恨みたいわけではありません。どっちの味方をするとか、どっちの肩を持つかだなんて、本当はしたくありませんでした。だって二人ともかけがえのない私の両親なわけだから。

けれど、あの時の選択は、私の生きる術だったんです。肩身の狭い思いをしたでしょう。窮屈な家だったでしょう。居心地が悪かったことでしょう。孤独だったでしょう。それは、それは「家族はいらない」とも言いたくなるでしょう。

去年、駅で偶然会ったとき、なぜだか涙が止まらなくなりました。その時は涙が出る理由が分からなかったけれど、先日、あなたへの思いがこんなにも深いものだということを、仲間たちが身体を張って教えてくれました。私は長年の間、あなたのことをヒドイ人だと思っていました。しかしそれは、親からの愛情を失うことの怖さから、自分を守るための手段だったのかもしれません。

素敵な仲間に出会えたことも、愛される人間になれたのも、私がここに生きているからであります。

あなたを嫌いになりたくないから、あなたの幸せを願っていたいから、あなたが父親であることを否定したくないから、こうして記します。

お父さん、私は自分の幸せのため、あなたへの執着を卒業する時期がきました。自分を大切にし、自分で選択する人生を構築していきます。大好きです、ありがとう。

P.S.先日(6月29日)のエンカウンターにご参加頂きました皆さま、どうもありがとうございました。ファシリテーター始め、アシスタントで入っていた仲間のMさん、Aさんたち。あの時パートナーとなってくれた、Hさん・Kさん。私のワークで父親役をやってくれたTさん。あの場に集まった16名、全員が私の証人となってくれました。ありがとうございました。

エンカウンターとは、本音と本音の交流。ワークを通じて本音を語り、自分と向き合うという作業を行う場所であります。時にそれは心の痛みを伴いますが、そこに16名の方々がいてくれるからこそ、出来たことです。自分と向き合うため、そこに立ち会ってくれる皆さんあってこそ、私はトラウマと向き合い、また癒すことが出来ました。本当の癒しとは、気持ちよくなるだけではなく、痛みを伴いながらも乗り越えたときに初めて起こることなんだと、今回で知りました。改めてエンカウンターの素晴らしさを実感。是非より多くの方に体験してもらいたいと思います。

人が苦しさや痛みと向き合いながらも、自己成長に向かって行く姿勢は、とても美しい。何かが生まれる奇跡の瞬間であります。そこに立ち会えることを心から嬉しく思い、人が人に与える愛の重みを感じます。

毎度ワークをさせて頂いてますが、貴重な体験を皆さんの力を借りてさせてもらってます。これからも一参加者として、私も皆さんのお力になりたいと思います。ありがとうございました。

エンカウンターワークショップ

10年前に体験したエンカウンターグループワークショップ。私はこのエンカウンターが大好きでした。自分がこのエンカウンターのファシリテーターが出来るようになりたい!!と再度思い、今、心理学の世界に戻り、今の師である岡部明美さんの元、ファミリーコンステレーションを中心としたグループワークを学んでおります。

当時のアシスタントとして入っていた「Aさん」というのが、今も一緒に活動をさせてもらっている長浜直子さんです。当時は旧姓だったので、Aさんですけどね。

この頃からのご縁で、今でも身近な存在であり、また心の支えとなる大切な仲間の一人です。岡部明美さんへと導いてくれたのも、長浜直子さんでした。私にとってはかけがえのない存在。彼女も自分自身とたくさん向き合い続け、キャリアを重ねながら対人援助職に日々励んでおります。

★長浜直子さんのブログ〈承認の力で解放する!〉★

このエンカウンターグループワークショップは、来年からテスト的に開始して徐々にやっていこうかな‥と思っております。

父性を統合し、次なるステップへ

新年は父方の実家で迎えられるという幸せを噛み締めつつ、これは一つの成果・結果ではないかと思います。
要するに、一つのステージが“完了した”カタチなのではないかと。

次の課題は【自立】です。【自立】をするためには、【覚悟】が必要であることを、先日気づかされました。来年の私のテーマは、【覚悟と自立】だと思います。しかも、これまでやってきた“偽の自立”ではなく、“本当の自立”ね。
もうすぐ今年も終わり。新年には毎年、書き初めをしておりますので、そろそろ書き初めの字も考えたいと思います。

Written by まついゆか

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https://yuka8.com/wp-content/uploads/2018/12/hand-black-and-white-girl-glove-kid-cute-1378404-pxhere.com_-1024x824.jpghttps://yuka8.com/wp-content/uploads/2018/12/hand-black-and-white-girl-glove-kid-cute-1378404-pxhere.com_-150x150.jpgまつい ゆか綴|Blog10月に父との再会について書きました。ゼブラジャケットを着て登場した父。パンチのきいた父…、その後も、ジワリジワリと自分の中の“父(父性)との繋がり直し”を実感している今日このごろです。 ★以前のブログ【ウチの父はダサくって…】はこちら★そんな矢先、父から一昨日連絡が来ました。「今年の年越し、(父の実家である)名古屋に帰省するけれど、一緒に行きませんか?」というお誘い。前回会ったときに、そのような話しは出ていたけれど、改めてメールをもらって、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。父と一緒に、父の実家へ帰省するのは何年ぶりだろう。おそらく、高校生以来じゃないかなぁ。。とても感慨深い。とても、とても嬉しくて、自分の内側の細胞たちが踊っている感じ。涙が出るほど嬉しかった。そして弟とも話し、新年の1月1〜2日の1泊で名古屋に行くことにしました。父は先に31日から行くので、私たちは追っかけるかたち。行きは別々だけど、帰りは弟家族も踏まえ、全員で関東に戻ってくることが出来ます。あぁ〜楽しみだな! “父との関係”に取り組んできた過去 私は心理学の世界に飛び込み、約12年強となります。この世界に飛び込んで、【自分の人生に起こる問題・課題・テーマというのは、幼少期の体験から】ということを知り、これまでも自分の人生を振返り、自己探求を続けてきました。自分の人生を振り返ってみても、本当に幼少期の体験、親との関係が人生を形作っていくことを痛感し、何度も何度も自分の課題に取り組んでいます。父との関係においては、パートナーシップの課題を。母との関係においては、自立の課題を。何回も対峙し、手放しているはずなのに‥何度もやってくる課題たち。前に進んでいるんだかいないんだか。。「あぁ、またこの課題か!!」と思わされることも多く、心折れそうな時も多々あるのですが、けれども取り組まないと進まないので、その度に自分と向き合うようにしています。最近、過去のブログを掘り返していて、昔に自分が父とのことで初めて向き合ったワークの後のブログが見つかりましたので、今日はRewriteシリーズで、このブログを転記しようと思います。 オトンへ… 〈2008.07.02より〉 オトンへ。とても優しかったオトン。たくさん遊んでくれたオトン。色んなところへ連れて行ってくれたオトン。子供が大好きなオトン。幼い頃、あなたのことが大好きで、仕事から帰ってくるのを、毎日待ちわびていました。朝出掛けるときは車が見えなくなるまで手を振り続け、一生懸命「いってらっしゃい」と言ったものです。厳しい母親から常に守ってくれて、優しさと安心を教えてくれたのは、あなたでした。眠ろうとしている布団の中で、光が漏れる隣の部屋から聞こえてくるオトンとオカンの声。時に揉めている会話を耳にし、家族がバラバラになってしまうのではないかと、不安になりながら涙を流していたことを今でも思い出します。単身赴任が増え、いつしか距離ができ、気づけば会うことも会話することもなくなり、今となっては離れ離れ。私が成人になってからすれ違いが多く、まともに向き合ったこと・会話したことがないんじゃないでしょうか。近くにいた母親の肩を持つようになってしまったけれど、私はあなたを恨みたいわけではありません。どっちの味方をするとか、どっちの肩を持つかだなんて、本当はしたくありませんでした。だって二人ともかけがえのない私の両親なわけだから。けれど、あの時の選択は、私の生きる術だったんです。肩身の狭い思いをしたでしょう。窮屈な家だったでしょう。居心地が悪かったことでしょう。孤独だったでしょう。それは、それは「家族はいらない」とも言いたくなるでしょう。去年、駅で偶然会ったとき、なぜだか涙が止まらなくなりました。その時は涙が出る理由が分からなかったけれど、先日、あなたへの思いがこんなにも深いものだということを、仲間たちが身体を張って教えてくれました。私は長年の間、あなたのことをヒドイ人だと思っていました。しかしそれは、親からの愛情を失うことの怖さから、自分を守るための手段だったのかもしれません。素敵な仲間に出会えたことも、愛される人間になれたのも、私がここに生きているからであります。あなたを嫌いになりたくないから、あなたの幸せを願っていたいから、あなたが父親であることを否定したくないから、こうして記します。お父さん、私は自分の幸せのため、あなたへの執着を卒業する時期がきました。自分を大切にし、自分で選択する人生を構築していきます。大好きです、ありがとう。P.S.先日(6月29日)のエンカウンターにご参加頂きました皆さま、どうもありがとうございました。ファシリテーター始め、アシスタントで入っていた仲間のMさん、Aさんたち。あの時パートナーとなってくれた、Hさん・Kさん。私のワークで父親役をやってくれたTさん。あの場に集まった16名、全員が私の証人となってくれました。ありがとうございました。エンカウンターとは、本音と本音の交流。ワークを通じて本音を語り、自分と向き合うという作業を行う場所であります。時にそれは心の痛みを伴いますが、そこに16名の方々がいてくれるからこそ、出来たことです。自分と向き合うため、そこに立ち会ってくれる皆さんあってこそ、私はトラウマと向き合い、また癒すことが出来ました。本当の癒しとは、気持ちよくなるだけではなく、痛みを伴いながらも乗り越えたときに初めて起こることなんだと、今回で知りました。改めてエンカウンターの素晴らしさを実感。是非より多くの方に体験してもらいたいと思います。人が苦しさや痛みと向き合いながらも、自己成長に向かって行く姿勢は、とても美しい。何かが生まれる奇跡の瞬間であります。そこに立ち会えることを心から嬉しく思い、人が人に与える愛の重みを感じます。毎度ワークをさせて頂いてますが、貴重な体験を皆さんの力を借りてさせてもらってます。これからも一参加者として、私も皆さんのお力になりたいと思います。ありがとうございました。 エンカウンターワークショップ 10年前に体験したエンカウンターグループワークショップ。私はこのエンカウンターが大好きでした。自分がこのエンカウンターのファシリテーターが出来るようになりたい!!と再度思い、今、心理学の世界に戻り、今の師である岡部明美さんの元、ファミリーコンステレーションを中心としたグループワークを学んでおります。 当時のアシスタントとして入っていた「Aさん」というのが、今も一緒に活動をさせてもらっている長浜直子さんです。当時は旧姓だったので、Aさんですけどね。この頃からのご縁で、今でも身近な存在であり、また心の支えとなる大切な仲間の一人です。岡部明美さんへと導いてくれたのも、長浜直子さんでした。私にとってはかけがえのない存在。彼女も自分自身とたくさん向き合い続け、キャリアを重ねながら対人援助職に日々励んでおります。 ★長浜直子さんのブログ〈承認の力で解放する!〉★ このエンカウンターグループワークショップは、来年からテスト的に開始して徐々にやっていこうかな‥と思っております。 父性を統合し、次なるステップへ 新年は父方の実家で迎えられるという幸せを噛み締めつつ、これは一つの成果・結果ではないかと思います。要するに、一つのステージが“完了した”カタチなのではないかと。次の課題は【自立】です。【自立】をするためには、【覚悟】が必要であることを、先日気づかされました。来年の私のテーマは、【覚悟と自立】だと思います。しかも、これまでやってきた“偽の自立”ではなく、“本当の自立”ね。もうすぐ今年も終わり。新年には毎年、書き初めをしておりますので、そろそろ書き初めの字も考えたいと思います。Written by まついゆか心の対話ファシリテーター|企業研修講師|実現プロデューサー まついゆか 公式ブログ